高級木材と表現すると価格だけが高く、お金持ちの住宅に使用される木材と思ってしまうかもしれません。
しかし、価格も重要ですがそれよりも種類の違いによる特性の違いを考えなければなりません。
木材として一番高いのは黒檀と言われていますが、この黒檀を使って家を建てる人はいません。
その理由は非常に硬いため一般的な加工が難しいからです。
仏壇などに使われることが多いのですが、小さな彫刻をしても形が崩れないのです。
柔らかい種類の木材であれば、彫刻刀を当てると大きく崩れてしまいます。
もちろん、安くて品質も劣る木材よりも高級な木材の方がいいと思うでしょう。
おもちゃの飛行機などに利用されている種類ですが、同じ性能を黒檀で作ることはできません。
それぞれに用途が限定されるのです。
もちろん、生産量が価格に関係していることも否定できません。
多くの需要があれば、それだけ生産量も増加します。
そして木材として身近なものになるのです。
あなたが家を建てる時には、必要以上に高価格な木材を使用することはおすすめできません。
長年のうちに家の傾きの原因となるかもしれません。
家具に使用される木材と家の天井に使う木材が違うのと同じです。